コンセルヴァトワールでフォルマシオン・ミュジカルの授業を受けている(そして他の楽器を習っている)小学生2人に、ピアノの基礎を、年末年始休暇中の短期集中レッスンで教えて欲しいという依頼があって、合計4回のレッスンのうち2回を終えたところです。今日のテーマはその子達のレッスンを通じて感じたことです。

2人のうちフォルマシオン・ミュジカル3年目の子はトロンボーンを習っていて、ヘ音記号の読みもバッチリ。両手を同時に動かすことに慣れないので、両手奏はハードルを感じていますし、演奏する時に2段の楽譜を一度に読むという習慣がないのもあって、その意味ですんなりとはいっていませんが、読めるというのは強いと感じました。

また、音を聴く力も持っているためスラーとスタッカートの違いをすぐに感じ取って、ピアノではこう弾くのだよと教えるとすぐにやろうとします。4回のレッスンでできることに限りはありますが、身につけさせるというよりは説明をしておこうというレッスンを目指しています。

音の違いがわかることと、楽譜の基本をよく理解していることが上達を加速させてると確信できました。音を正確に聴き分け、楽譜を深く理解することで、楽譜からピアノで音楽を作り出す基礎があるということになるからです。

楽譜の約束事がわかることで、音を聴くだけで多くの情報を判断できるようになります。また、音楽を聴き取る力があれば、楽譜の約束事に基づく音の違いがより明確に感じ取れます。さらにこれらの力があることで楽譜を読んだ瞬間に、音楽をイメージし、すぐに音として表現できることとなるわけです。

生徒さんに読める聴ける力をつけることで、早い上達が期待できます。その力をつけるためのアプローチを取り入れるのは、指導者として非常に有効です。フォルマシオン・ミュジカルのアプローチはそのお役にかなり立てると思っています。

読める聴ける力を育てるための具体的な方法について、1月初めの無料2Days講座で詳しくお話しします。一緒に、より良い音楽教育の実践に取り組んでいきましょう!