フランスの音楽学者が開いた3日間無料セミナーを聞きました。音楽愛好家向けのもので「音楽を深く聴くには?」というテーマでした。。

「何が起きているか」を捉えつつ聴くにはどういうポイントがあるかという内容で、具体的に曲を聴きながら(それも何度も)解説してくれていました。

それらのポイントは音楽を受け取る時の感情につながるという話でした。受け止め方には正解はないとのこと。ただ、鳴っている音の鳴り方に注目することでさらに深く聴けるとのことでした。

作曲家がどうだとか、どの時代の音楽だからとかいうのを離れて、曲に向き合うということを勧めていることなのですが、確かに「どんな風な音が鳴っているか」「その鳴り方は繰り返されているか」などに気をつけるのは、楽典や理論の知識がなくてもできることですよね。

結局、アマチュアでも深く聴くということは、音に対する注意力、繊細な気づきが必要となるわけで、その意味でも「音に対する注意力」は持っているに越した事はないなと感じています。

もちろん、プロの演奏家になろうとする人はもっと細かく聴ける必要があるのですが、音楽愛好家であっても分析的な聴き方ができるという気づきが面白かったです。

どうりで普通の中学の音楽の授業でも「時代を聴きわける」といったような聴いて分析することがあるわけですね。コンセルヴァトワールに通っている子だけで学校の音楽の授業を受けている次男は、聴いたものを文章にするようにという課題も頻繁にあるようです。

この方、絶対音感にも触れていましたが「あったらあったで邪魔になる時がある」と解説していました。私は訓練なしで絶対音感がある人なのですが、その説明には頷けるものがありました。私は相対音感も身につけたので、バロックの音律と現代の音律とスイッチできるようになりましたが(その代わり気をつけないと高めの現代音律が半音高く認識してしまうことがあります)、できるようになるまで不便でした。


こちらのイベント、新時代の音楽教育フェスタに参加しました。

最後のアーカイブが今夜23時59分までです。まだ間に合います!

下からご登録をお願いします。

新時代の音楽教育フェスタ