今日は、ちょっと個人的なお話を。
フランスの我が家の地域は先週と今週が春休みです。今年度は休暇が一番最後の地域なので、こんなに遅い春休みとなっています。そして子供たちは毎日ダラダラ。朝起きて、ゴロゴロして、テレビを見て、タブレットやって、お菓子をつまみ、おやつのサンドイッチを作って食べて、またダラダラ。時折、友達と遊びに出かける、という1週間を過ごしていました。
親としては正直、「少しは勉強してほしいな…」と思います。休みだからこそ、普段できないことをって思うのです。教科書を開く学習とは限らず、じっくり本を読むとか、何かを作るとか。日本語の勉強もさせたいところですが、こちらがなかなかまとまった時間を作れないでいます。
でも、ふとしたときに気づきました。ダラダラと過ごす時間がたっぷりあるからか、次男が自然にピアノの前に座るようになりました。耳で聴いた曲を弾いたり、ショパンの幻想即興曲に挑戦してみたり、ピアノを習っていない割に色々試しています。フランスは副科ピアノがないので、ピアノのレッスンはないのです。
きっちり予定を組んで、宿題や習い事に追われる日常ではきっと見られなかった光景だとは思うので、これもまあアリかなと。私は現在、腱炎が悪化してピアノが弾けないということもあり、ピアノを弾く人もいないですし。
「休みは休み。」やっぱり、それでいいのかもしれないと思いました。
子供の「ヒマな時間」って、実はすごく贅沢で、心と体を自由に広げるために必要なものなのかもしれません。
日本でピアノを習う、コンクールを目指すお子さんに一言。練習に追われる日々も悪いことではありませんが、時には自由なヒマな時間を過ごすことも大切ですよ。
まあ、それでも心の片隅では「少しは勉強しろ」と思ってしまいますけどね。休むときは休む、そんなフランス人気質を受け継いでいると思えば、これもまた良し、かもしれません。