ピアノなり他の楽器なりを習い始めた初心者さん。ソルフェージュも一緒に始めます。ではその初心者さんはどんな順番で音符を学ぶでしょうか?
ヴァイオリンの生徒さんなら開放弦のラとミからというのが現実的なところでしょうか?
うちの次男がヴァイオリンのレッスンを始めたのはフォルマシオン・ミュジカル2年目になると同時でしたので、開放弦のラとミは読める状態での開始でした。ですからレッスンに同席していたにも関わらず先生がどのように楽譜を教えるのかを見ることはありませんでした。
ピアノの生徒さんならドレミから導入するというのがほとんどだと思います。私もピアノを習いにきた初心者さんにはドレミから教えますし、ピアノの導入書は基本的に音符を弾くのはドレミから開始してますよね。
チェロをやっているうちの長男は、フォルマシオン・ミュジカルでヘ音記号の音が出てきたかな? というところでチェロのレッスンを開始しています。こちらはレッスンへの同席を断られた(子供は他の人がいると集中しなくなるという理由)のでよくは分かりませんが、先生が楽譜上の音符の高さの名前は教えてくれたと理解しています。
そしてフォルマシオン・ミュジカルは文字通り「教材による」し「先生による」というところです。教材によるというのは、ドレミから教える教材は多いものの、中にはドの次はソを教えるとか、ドとミ、ソを教えるなど必ずしもドレミが一番最初の音とは限りません。先生によるというのはうちの子の例ですが、ドを習った後にソを習い、その後ソファミレと降りてきたというのがあります。ドとソを初めに教えた理由は、ト音記号(フランス語ではソの鍵といいます)がなぜそういう名前なのかを理解するのに必要だからだったと記憶しています。
音階の最初の音がドであることから、ソルフェージュの読みでドの音を最初に教えるのは理にかなってはいますが、すべての楽器の先生が使いやすいやり方なのかな? と疑問に思うことがあります。特にレッスンと一緒にソルフェージュを教えている先生は時間との勝負ですよね。まずはレッスンに直結する音をソルフェージュ課題として出していって、弾くだけではなく読めるようにしていくことがソルフェージュ力をつける一つの方法ではないかなと考えています。
ドから始めることに意味はありますが、場合によっては柔軟に必要な音を読めることから始めてもいいと思います。まずは楽譜に慣れることが大切。ヴァイオリンの初心者さんなら、ト音記号の真ん中のドを読めることよりも開放弦のラの音、それに続くシ、ド、レを読めることの方がよっぽど大切です。
この記事をご覧になった方で、私のメルマガにまだご登録いただいていない方はこちら(メルマガ登録フォーム)よりご登録ください。
Kindleを書いています。購入はこちらのリンクより。