「あ、この曲、使えるかも」――そんな直感が、レッスンの幅を広げてくれま

今週、うちの子どもがフォルマシオン・ミュジカルの筆記試験第二弾を控えています。理論や分析を問うペーパーテスト。すでに日本の聴音に近い「書き取り」の試験は終わりましたが、聴取分析は聴くとはいえ分析なのでこちらに入ります。実際の楽曲の楽譜を渡されて、指定された和音の度数や転回形について答える問題があり、うちの子は「それを練習したい」と私に言ってきました。

さて、私自身は楽譜を見る時、楽曲を聴く時、時折考えることがあります。「この楽曲から、何が学べるだろう?」と

フォルマシオン・ミュジカルに出会ってから、楽譜を見る目も、音楽を聴く耳も変わりました。

とはいえ、「○○の課題に使える曲を探そう」と思っても、なかなか見つからないことが多いんです。
たとえば子どもの試験対策で「和声外音を学べる曲を探そう」としても、ぴったりのものが見つからない。色々な楽譜を眺めますが、1ページの楽譜で子供に出せる問題は本当に限られています。結局、「使える曲を探す」よりも、「何気なく聴いた曲の中で、あ、これ使える!と気づく」ほうがずっと簡単なのですよね。

つまり――
大切なのは、普段から“学べる視点”で音楽を聴くこと。

そんなふうに聴いていれば、いつか「あの曲、あの課題にぴったりだったな」と、自然に教材として引き出せるようになります。

私のフォルマシオン・ミュジカル講座では、こうした「実感」から出発した実践的な内容をお届けしています。
理論を、音楽の中から見つけ出すことで、生徒は「音楽が先、理論は後から決められたもの」ということを感覚的に身につけていきます。

ここで、私が尊敬する音楽理論学者の言葉をご紹介します。

「決めるのは音楽だ(C’est la musique qui décide.)」。この言葉のコンテクストは「理論が音楽を決めるのではない」ということです。まずは音楽を聴くことから始めていきたいものです。

レッスンの中に音楽理論を自然に取り入れたいと思う先生方、フォルマシオン・ミュジカルがお役に立てます。